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RNC7

日本が世界に誇れる、最高のクロモリフレーム

クロモリの性能を最大限に引き出す理論

最速の自転車作りに使われる素材は時代により変わる。現在はカーボン素材が最高の素材とされている。しかし長く自転車に使われてきた鉄素材、クロモリの最高性能を引き出して作られたネオコットのフレームは、今もその輝きを失わない。
ネオコット、NEO-COTとは"NEO Contour Optimization Theory”『新形状最適化理論』の頭文字から名付けられたクロモリフレームである。パイプの形状を最適化することで、クロモリとしての最高性能を引き出す形状の理論、という意味合いだ。これがクロモ素材の弾性であるしなやかさを最大限に活かし、最小限の軽さと最大限の強度を持つネオコットフレームを生み出した。
ネオコットは、フォークコラム以外は丸くない。特にヘッドチューブ周辺は複雑な形状だ。
ネオコットが生まれた1980年代後半、自転車に使われる金属パイプは丸形状なのが常識だった。しかし常にブリヂストンサイクルの技術者たちは、自転車として使われるパイプの応力を解析し、丸パイプには部分的集中してストレスがかかるのがわかった。であれば、応力を集中させない最適形状にできれば軽く、ロスも減る。
「自転車のパイプは丸である必要はない」。成形の自由なカーボンを使う今でこそ当たり前となった自転車作りの考え方であるが、これを1980年代にひらめいたのは、自転車への真実について一歩先んじていたからにほかならない。


チューブ自体がラグとなり、軽くなる

技術者たちは丸いクロモリパイプを原型に、この部位のパイプにはこれだけの力がかかるから、こういう形をしているべきだ、という理論を一つ一つ積み重ねていった。クロモリ素材をして作る軽さ、剛性、強度、この最高のバランスを計算してデザインした。
そもそもパイプの変形そのものが、当時は難しかった。それを可能にした技術が2つある。まずパイプ内を超高圧のオイルで満たし外の型に押し付け、形状を変える『バルジ成形』。パイプの端をラッパのように広げ、それ自体がパイプ同士をつなぐラグ形状ともなる。軽量化にもつながる。そして『スピニングバテッド』。パイプの厚みを調整するバテッド作業を、内側ではなく外側から行ったことで、 粘土をしごくかのように無段階に変化させられるというもの。これで最大肉厚0.9mm、最薄部0.4mmのクロモリパイプを実現。バテッド肉厚差0.5mmは、一本のパイプとしては世界に類を見ない。
これまでとは全く異なるアプローチで、自転車フレームとしての工 学的に理想の形を造り上げたネオコット。今も材料であるパイプの加工、溶接まで日本国内、上尾にて行われている名実ともにメイド・イン・ジャパンだ。
クロモリフレームにおける黄金比とも自賛する、ネオコットの理を尽くした造形。素材を活かし、ロスをなくす設計思想は、今もアンカーが受け継いでいる設計思想であり魂だ。ネオコットは、日本が世界に誇れる、最高のクロモリフレームである。

クロモリ素材最高の性能を、現代ならではの味付けで

クロモリのしなやかさを体感

クロモリ素材の頂点を目指し、素材特性を最大限に活かすことを目的に生まれたネオコット。もともとはレース用として、ロード、MTBともに日本の頂点に立ったこともある、最高峰の速さと軽さのために、アンカーのクロモリ加工技術の粋を駆使して生まれたフレームだ。その走りの性能は今も変わらないが、現在のネオコットフレームはクロモリ素材特有のバネ感を活かす、しなやかな走りを感じるものに仕上げられている。


現代のニーズに合わせた設計

レーシングフレームであるという使命がなくなったネオコットは現在、長距離ライドを楽しむのに適した剛性となり、ツーリングなどに適した造りとなっている。RNC7、RNC3のロード系ネオコットの場合、特に高速域に達すると、クロモリならではのしなやかな乗り味と、伸びのある巡航性能を感じられるよう剛性のチューニングが行われている。初代ネオコットの持っていた走行性能を年数をかけてリファインしつつ、現代の用途、すなわちクロモリフレームの『温かみ』ともいえる存在感を楽しみたい乗り手向けの設定だ。一方で、MTBであるXNC7は、現在の主流ホイール系である650Bサイズホイールを採用した設計にリファインされている。路面走破性の高い650Bホイールに、里山などで走りそのものを楽しむトレールライドで身軽なバイクコントロールを可能にする近代ジオメトリーを加えたもの。長距離ライドではクロモリならではの滑らかで軽い走り心地、シングルトラックでは高い操作性を味わえるアクティブさあわせ持つ、トレールライド向けの乗り味となった。

2つのネオコットフレーム、その違い

現在用意されているネオコットシリーズには、2種類のネオコットフレームが使われている。RNC7とXNC7に採用されるフレーム『ネオコットプロフェッショナル』と、RNC3のフレーム『ネオコットスタンダード』である。ネオコットフレームの技術的な特徴とは、パイプを理想の形状へと油圧で加工したバルジ成形、そしてパイプの厚みを無段階で調整したスピニングバテッドの2つである。この両方の技術を利用し、最小限のロウ付け溶接により熱劣化を抑えているのが『ネオコットプロフェッショナル』。そして、バルジ成形されたパイプのラグ形状を省略しTIG溶接でつなぎ合わせたものが『ネオコットスタンダード』となる。この技術的な違いの結果は、フレーム重量と乗り味に表れるものとなっている。


クロモリかカーボンか、選べるフォーク

RNC7、RNC3のフロントフォークには、クロモリフォークが標準で装備されているが、セレクトパーツの利用によって、カーボンフォークも選べるようになっている(有料となる)。クロモリフォークを選びトータルなコーディネイトとクロモリならではの素材の良さを活かした設計を楽しむか、カーボンフォークを選んで最新技術による軽さと振動吸収性を堪能するか。それもネオコットフレームを選ぶ楽しみの一つである。